故事成語

完璧(かんぺき)

完璧(かんぺき)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

完璧(かんぺき)

という中国の有名な古書「史記 藺相如伝」が出典の故事成語です。

「完璧(かんぺき)」とは

「完璧(かんぺき)」とは、
「一つも欠点がなく、完全な状態」のことです。

では、出典となった「史記」の一節を見てみましょう。

中国の戦国時代のこと、楚の宝であった “和氏の璧” を手に入れた趙の恵文王に対し、秦の昭王が15の城と和氏の璧を交換してくれるよう申し出てきたのですが、 恵文王は秦に交換を断れば秦が攻めてくるだろうと恐れ、交換すると言えば取り上げられてしまうだろうと恐れていました。 それを見た趙の家臣である藺相如が発した言葉が以下の一節です。

相如曰はく「王必ず人無くんば、臣願はくは璧を奉じて往きて使いせん。城趙に入らば璧は秦に留め、城入らずんば、臣請う璧を完うして趙に帰らん」と。

とあり、現代文に訳すなら、

それを聞いた藺相如は「どうしても人がいないというならば、私が璧をお預かりして使者として秦に参りましょう。約束通り城が趙のものになれば、“和氏の璧” を秦に渡して帰りますが、約束を秦が守らないのであれば、“和氏の璧” を無事に趙に持って帰ってきましょう」 と言った。

といった感じになります。

「完璧」の語源として史記に出てくる藺相如(りんしょうじょ)は、中国の戦国時代の末期に趙の宰相を務めた人物です。

史記を編纂した司馬遷は、この藺相如の能力を高く評価しており、史記の藺相如伝から「完璧」の他にも「怒髪天を衝く」や「智勇兼備」「刎頸の交わり」などの故事成語が生まれています。

 

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