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抛磚引玉(ほうせんいんぎょく)〜 兵法三十六計
兵法三十六計とは、中国の三国時代以降に生まれた兵法書で、宋の名将 檀道済がまとめたと言われています。
そして「兵法三十六計」に書かれた故事や教訓は、単なる兵法ではなく処世術としても活用され、広く知られるようになっています。そういった意味では「兵法三十六計」を知ることで、現代の人たちにとっても人生の参考になるのではないでしょうか。
今回選んだのは、兵法三十六計の第十七計
「抛磚引玉(ほうせんいんぎょく)」
です。
「抛磚引玉(ほうせんいんぎょく)」とは
「抛磚引玉(ほうせんいんぎょく)」とは、
「価値の低いものを囮にして、相手をおびき寄せる」計略のことです。「磚」とはレンガ、「玉」とは宝石のことで、レンガを投げて宝石を手に入れるという意味となり、「海老で鯛を釣る」と同義語になります。
「抛磚引玉」を現代のビジネスシーンで考えてみましょう。
価値の低いものを “囮” にして、より価値の高いものを手に入れることは一見すると簡単そうに思えますが、「抛磚引玉」を成功させるには、相手に価値の低いものを価値あるもののように信じ込ませる必要があり、うまく実践するのは高度な戦略です。
「抛磚引玉」の例としては、例えばテレフォンショッピングの商品のように「今なら●●も付いてお値段変わらず!」といった感じで、消費者に対し、自社にとって負担にならないような商品やサービスを無料で付けてキャンペーン販売することが考えられます。
ただこの手法もやり過ぎると、5年近くキャンペーンを続けて「有利誤認」で行政処分&業務停止処分を受けたアディーレ法律事務所のようになりかねませんが、一定度効果がある集客手法でもあります。
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お客様に事実を誤認させるのではなく、お客様にも自社にもメリットが作り出せる施策であれば、広告の仕方には気を付けつつ上手く活用したいものです。