サリンのミサイルから身を守る方法
北朝鮮を巡る情勢が緊迫してきています。
国会でも安倍首相が北朝鮮の弾頭ミサイルにサリンが搭載される可能性について言及していました。
そこで、今回は、北朝鮮から弾道ミサイルが発射され、その弾頭に神経ガスであるサリンが搭載されていたらどう行動するか、について見てみることにしましょう。
前段として、まず、サリンの特性について見てみます。
サリンの特性
サリンは有機リン化合物で神経ガスの一種で神経伝達を麻痺させる。無臭性で揮発性が高い。サリンに晒されると数分で症状が出る。大量に触れた場合、鼻/口から多量の分泌物が生じ、全身の筋攣縮、痙攣、意識消失、無呼吸、弛緩性麻痺が生じる。
サリンを使った被害については、オウム真理教による松本サリン事件(死者7人・被災者56人)・地下鉄サリン事件(死者12名・被災者約5500名)が有名で、最近ではシリア内戦でシリア政府軍が反政府勢力に対してサリンを使用したとされています。
サリン被害者の治療としては、呼吸困難に対し換気と気道の吸引が必須で、アトロピン、PAM、ジアゼパムが基本、最小限の治療で高い救命率が上げることができるようです。
また、サリンの除染方法としては、次亜塩素酸または大量の水で無力化できます。
北朝鮮のミサイルにサリンが搭載されていた時の対処法
サリンは呼吸器から吸収されるだけでなく皮膚からも吸収されますので、身を守るためにはガスマスクと防護服が必要(ガスマスクだけではダメ)です。
と言っても、ガスマスクと防護服を用意している人はほとんどいないと思いますので、北朝鮮からミサイルが発射されて日本に着弾する情報を受け取ったら、速やかにできるだけ頑丈な建物または地下鉄などの地下施設へ退避しましょう。
北朝鮮のミサイルにサリンが搭載されていて、近距離に着弾した場合は、屋内から外に出ず、例えば自宅の場合であれば、換気扇を止めて、窓や玄関に目張りをするなどして、外気ができるだけ入らないようにしましょう。
サリンは水に弱い特性がありますので、外から屋内に退避した場合はシャワーや浴室などで除染をすると良いでしょう。
北朝鮮からのミサイルの弾頭が神経ガス・生物兵器だったら・・・
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