スマホ対応しないと検索順位は落ちるのか?

スマートフォン,スマホ,モバイルフレンドリー 期日限定

スマホ対応しないと検索順位は落ちるのか?今回はクライアント様から時々聞かれる「ホームページをスマホ対応していないと検索順位に悪影響があるのか」ということについて検索順位の実例を見ながら書いてみます。

「スマホ対応しないと検索順位に悪影響がある」ということについては、今年2月にGoogleが「検索結果をもっとモバイルフレンドリーに」という題名で情報をアナウンスしました。ちなみにモバイルフレンドリーとは“スマートフォンなどの携帯端末から見た時に見やすい”ことを示しています。

- 以下、Googleが発表した内容 -
Google では、4月21日より、ウェブサイトがモバイルフレンドリーかどうかをランキング要素として使用し始めます。この変更は世界中の全言語のモバイル検索に影響を与え、Google の検索結果に大きな変化をもたらします。この変更によって、検索ユーザーは、クエリへの関連性が高く使用端末にも適した高品質な検索結果を見つけやすくなります。

すわ、スマホ対応しないと検索順位が大幅に落ちてしまうと、業界的には大騒ぎをした訳です。IT営業会社では、4/21までの約2か月間、一斉にテレアポに精を出していました。当社にも数社のIT会社からモバイルフレンドリー(≒ホームページのスマートフォン対応)用の販促ホームページを急ぎで作って欲しいと依頼が来ていました(IT営業会社の片棒を担ぐつもりはありませんのでもちろんお断りしましたが)。

Googleが変えると言った4/21からもうすぐ半年が来ようとしていますが、実際、スマホ対応している、していないで検索順位は変わったのでしょうか?スマホ対応していないが故に大幅に検索順位を落としたのでしょうか?

では、具体的に以前から上位表示されていたサイトで確認してみましょう。
ちなみに、以下のサイトはスマホで閲覧するとPCで見た場合の内容が縮小表示されるスマホ対応していないホームページです。

<4/20順位 → 10/12順位>
士業サイト:2位 → 3位
パン教室サイト:6位 → 2位
学習塾サイト:5位 → 3位
ペンションサイト:21位 → 9位
スポーツショップサイト:2位 → 1位
整体サイト:4位 → 2位

基本的にはモバイルフレンドリー導入の影響は特に感じられない結果となりました。ちなみにPCでの検索だけでなく、モバイル検索も同様でした。
上記サイトは、いずれも当社にて内部SEO対策を施していますので、その影響もあるのかもしれませんが、少なくとも現時点で、ちゃんとSEO対策を施したホームページであればモバイルフレンドリー導入による検索順位の影響はないといってよいでしょう。

といっても、あくまでモバイルフレンドリーが検索順位に影響していないというだけで、スマホで閲覧した時のスマホサイト・PCサイトでのお問い合わせ率・購入率(CV率・コンバージョン率とも言います)は異なるので、スマホ対応が全く意味がないという訳ではないのですが。

現在のところは業者に釣られる形で急ぎのホームページのスマホ対応は不要なので、ちゃんと自社サイトへのアクセスのPCとスマホの流入比率を把握して、スマホ比率が高い場合はスマホ対応を図り、スマホ比率が低い場合はスマホ対応は先送りということで良いかと思います。