セルフネグレクトとは
「セルフネグレクト」と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか?
セルフネグレクトとは、最近メディアなどで使われるようになっている言葉で、簡単に言うと大人が生活を維持していくのに必要なことを行わず、自分の生活を放棄してしまっている状態を指します。
セルフネグレクトの例としては、自宅にゴミを溜めこんでしまったり、身なりに全く気を使わなかったり、何もやる気がしない、規則正しい生活を送れないなどが挙げられ、程度の大小はあるにせよ人知れず陥っている人は意外と多いと言われています。
セルフネグレクトの原因は人によって様々ですが、家族や友人のいない孤独な状態、経済的困難、うつ病などの病気、高齢で身体を動かすのが億劫になることも原因の一つになる可能性があると言われています。
セルフネグレクトから抜け出すためには行動に起こすことが大切です。
まず、セルフネグレクトの状態にあると自分で自覚をしなければいけません。中には、自分ではセルフネグレクトの状態に陥っている事に気付いていない人も多いのです。ゴミを溜めこむことが普通になっていたり、身体の不調なども放置してはいけません。
そして周囲の人に相談しましょう。知り合いがいなくても、各地域の自治体や相談できるネットワークもあります。億劫になり人との関わりを避ける傾向の人もセルフネグレクトの場合多いのですが、どんな形でも周囲とのコミュニケーションが必要になります。とにかく孤独にならないように気を付けなくてはいけません。特に身体の不調がある人は病院へ行って相談するようにしましょう。
社会問題にもなりつつあるセルフネグレクトですが、ふとしたことがきっかけで、どんな人でも陥る可能性はあるのです。そして、一旦セルフネグレクトの状態に陥ってしまうと、自分自身の自覚、それに加えて、地域の人が目を配って気付いてあげるなど周囲の人達の協力も必要になってきます。
そういった意味では、セルフネグレクトとは地域の共助が問われる問題なのかもしれません。