北朝鮮からのミサイル攻撃が現実味を帯びてきました。そこで、今回は、北朝鮮によるミサイル攻撃の備えとして、事前もしくは直後に準備しておくべきことについてまとめてみたいと思います。
北朝鮮からのミサイル攻撃ですが、想定されるのは、通常弾頭・核弾頭・化学兵器弾頭の3つです。
通常弾頭の場合、被害は局地的ですが、核弾頭・化学兵器弾頭の場合は、ミサイルの着弾地点を中心に数キロエリアで被災することになります。特に問題となるのは、ミサイルが核弾頭・化学兵器弾頭だった時で、最低でも2〜3日は屋外に出ることができない状態が続くと思われます。
地震などの大規模自然災害の場合は、被災直後から救援活動が開始されますが、ミサイル攻撃の場合は、数日間救援活動が実施できないことを踏まえて、準備をしておく必要があります。
本題に入る前に、北朝鮮でミサイルが発射されてから、着弾までの流れを見てみましょう。
目次
ミサイルが発射されてから着弾まで
北朝鮮でミサイルが発射され、日本の領土に着弾が予想される場合、Jアラート・防災無線のサイレン・緊急速報メールなどで情報が流れます。Jアラート(全国瞬時警報システム)は、NTTドコモ・au・ソフトバンクなどの携帯キャリアもサポートしているので、実際は携帯やスマートフォンの緊急速報メールで弾道ミサイル発射を知ることになるでしょう。
携帯やスマートフォンでミサイル発射の情報が流れたら、数分で着弾する可能性があります。屋内の丈夫そうな場所に身を隠し、速やかに身の安全を図りましょう。
【関連記事:北朝鮮から弾道ミサイルが発射された時にとるべき行動】
ミサイルが着弾したら
もし自宅にいる時にミサイルが着弾した場合は、以下の点を速やかに実施しましょう。
お風呂に水を貯める
浴室が汚れていても水が汚れて構いません。水道が使えるうちに水洗トイレで使用する水を浴室内に貯めておきましょう。
屋内でも靴を履く
まず家の中の被害状況を確認しましょう。窓ガラスが割れている場合は、ケガ防止のため屋内でも靴を履くようにしましょう。
電気が止まっていたらブレーカーを落とす
自宅の近くにミサイルが着弾した場合、高い確率で停電すると思います。再通電した時の漏電火災(通電火災)防止のためにブレーカーを落としておきましょう。
政府からの指示があるまで自宅待機
ミサイルが核弾頭・化学兵器弾頭だった場合、被害が甚大であるだけでなく、その後の避難方法も変わってきます。政府からの指示があるまで外出は控え、自宅に待機するようにしましょう。
ここからは、ミサイル攻撃を想定した事前準備についてまとめてみます。
ミサイル攻撃 事前の準備
基本的には大規模地震などの備えと同様ですが、ミサイルが核弾頭・化学兵器弾頭だった場合は外出ができなくなるケースが考えられます。そのため、救援物資をあてにしない備えをしておく必要があります。
・貴重品や身の回り品は近くにまとめておく
- 懐中電灯
- 電池
- 帽子
- 保険証(コピーでOK)
- 現金
- 常用する薬,メガネ,コンタクトレンズなど
- 携帯充電器
・ミネラルウォーターをストックしておく
非常時に一番困るのは「水」です。飲料としても必要ですし、水洗トイレを流すのにも水が必要です。1.5〜2Lくらいの大きめのボトルと、500mlくらいの携帯できるボトルを最低でも10本は用意しておきましょう。
・非常食を用意しておく
ミサイルの弾頭が何かによりますが、核・化学兵器などの弾頭であった場合、最低数日間は外出に制約が出てきます。攻撃を受けるミサイルによっては、物資の救援を受けられないことを想定して、2〜3日は何とかしのげる量の非常食をストックしておきましょう。
・安否確認方法を家族で決めておく
家族同士どうやって安否を確認するかを事前に決めておきましょう。携帯キャリアが準備している災害伝言板がおすすめです。
・水タンクかバケツを玄関に置いておく
ミサイルによる被災後、一番不足するものは「水」になると思われます。水の配給が始まった時に備えて、水タンクかバケツを用意しておきましょう。