ヤマダ電機とヨドバシカメラの盛衰に学ぶ

ヤマダ電機とヨドバシカメラの盛衰 雑感コラム

ヤマダ電機とヨドバシカメラの盛衰に学ぶヤマダ電機の閉店ラッシュが止まらないようです。ヤマダ電機といえば、家電量販店ナンバー1として売上高2兆円を誇っていて、しばらくはヤマダ電機の天下が続くと思われていたのですが・・・。

ということで、今回は家電量販店業界の現状から学ぶことを書いてみようと思います。

ヤマダ電機は1973年に町の電気屋さんからスタートし、郊外型の大型店舗を中心に業態を拡大、約10年前に都市型店舗をオープンしてからは郊外だけでなく、都内などのターミナル駅にも出店攻勢を掛けて急激に売上を伸ばしてきました。

一方、ヨドバシカメラは、出店数を増やして売上高を上げる他の家電量販店と異なり、郊外型の店舗を持たず都市型店舗にこだわる少数精鋭の出店戦略をとっています。さらに他の家電量販店が軒並み上場している中で非上場を貫いています。

売上規模ではヤマダ電機の4割程度と大きく及ばないヨドバシカメラですが、最近、ネットショッピングサイトの「ヨドバシ.com」が注目されてきています。

この「ヨドバシ.com」ですが、家電量販店のネットショップながら、食品や日用雑貨など家電の域を大きく超えたもので、豊富な品揃えや価格の安さ、注文当日の6時間内配送などネットショップの規格を超えたサービス内容で今や通販サイト最大手アマゾンを射程に入れている日本最大級のネットショップになっているのです。

日本の人口が停滞・逓減していき、さらに都市部へ集中していく中で、日本全国への店舗展開で会社を成長させる手法はどこかで限界が生じます。
さらに必要な人材確保が難しくなっていく訳で、限られたリソースで成長戦略を描くのであれば、リアルな店舗展開にリソースを向けるのではなく、本格的なネット販売へリソースを使っていくやり方は、家電量販店だけでなく、一般業界の中小企業にも参考になるかと思います。

小売業では、まだインターネットを活用した営業が行われている方ですが、それ以外の業種はまだまだ手つかずの状態です。
いち早く大店法の流れに乗って郊外型の大規模店舗を展開して町の電気屋さんから業界ナンバー1へのし上がったヤマダ電機のように、いち早くインターネットを活用した集客・販売を行っていくことで一気に勝ち組になることができるでしょう。

御社でもネット集客へ本格的に取り組んではいかがでしょうか。