ランサムウェアとは
パソコンやスマートフォンを使ってインターネットを利用する人が増えたことによって、悪意のあるウィルスを送り付けたり不正プログラムを起動させるように仕向けて、パソコンに内蔵されているデータを破壊したり盗むという被害が増え続けています。
不正かつ有害に動作をさせる意図をもって作成されたものを「マルウェア」と呼び、そのうちの1つが「ランサムウェア」です。
ランサムウェアとは、「身代金ウィルス」とも呼ばれ、このウィルスに感染すると、パソコン自体をロック、あるいはファイルを暗号化したりすることで使用不能にし、元に戻すことと引き換えに「身代金」を要求するマルウェアです。
ランサムウェアは、メールで送られてくる悪質なファイルを受け取り、開いてしまうと自動的に感染してしまいます。感染したパソコンが操作不能になるのは前述の通りですが、ランサムウェアで特に怖いのが、ネットワークで繋がる他のパソコンへウィルスが伝染するため、一台でもランサムウェアに感染すると、全社的に被害が広がってしまうことです。
ランサムウェアに感染しないようにするためには、パソコンにウィルス対策ソフトを入れ、不正プログラムが動作する際、自動的に削除や停止されるように設定しておくことが重要です。また、送り主が不明なメールにデータが添付されていたときは絶対に開かないように徹底したり、定期的にパソコンのウィルスチェックを行いましょう。また、パソコンの更新プログラムをこまめにアップデートをすることも大切です。
ランサムウェアが全世界的に感染して問題になっていますが、ランサムウェアの感染源となっているケースを見ると、すでにメーカーサポートが終了しているOSを搭載するパソコンが中心になっています。例えば、Windows XPのようなメーカーのサポートが終了したOSは使用せず、Windows10などの最新のOSにアップグレードしておくべきです。その上で、怪しげなホームページやサイトにはアクセスしないようにするなどの対処法を取っていれば、ランサムウェアに感染する心配はありません。