「辞世の句」とは、人が死の間際に詠む漢詩・和歌・俳句などのことです。自分の人生を振り返り、この世に最後に残す言葉として、様々な教訓を私たちに与えてくれるといって良いでしょう。
古来より数えきれない辞世の句が残されてきましたが、今回は、乃木希典の最後の言葉として乃木希典の辞世の句を紹介してみることにします。
乃木希典の最後
乃木希典は、203高地の戦いに代表される日露戦争での旅順攻囲戦などで有名な陸軍大将です。軍人としてだけでなく、学習院院長や後に昭和天皇となる裕仁親王の教育係でもあった乃木希典ですが、1912年9月13日、明治天皇崩御の3ヶ月後に妻と共に殉死しました。享年62歳でした。
そんな乃木希典の辞世の句と言われているのが以下の句です。
乃木希典 辞世の句
「うつし世を 神去りましゝ 大君の みあと志たひて 我はゆくなり」
現代文に訳すなら「明治天皇は崩御されてしまった。明治天皇の後を慕い、私も行くとしよう。」といったところでしょうか。
乃木希典が死を前にした時、彼の頭の中を去来したのはなんだったのでしょう。この乃木希典の最後の言葉である辞世の句は、皆さんの心にどう響きましたか?
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