仮にあなたが何かで失敗したとします。
自分の失敗を「国のせい」「会社のせい」「お客のせい」「上司のせい」「同僚のせい」「後輩のせい」などなど・・・、周囲の環境のせいにして結論付けてしまうのであれば、あなたは起業に向いていません。
一方で、失敗したことの原因が自分にあると考えられる人もいます。
例えば、Aさんの言った情報を信じて失敗した場合なら、
「誤った情報を言ったAさんが悪い。Aさんが誤った情報を発信しなければ自分も誤った判断をしなかった」という思考の方が前者、
「誤った情報を言ったのはAさんだが、その情報を信じて行動した自分が最終的に悪い」という思考が後者にあたります。
では、なぜ「人のせいだと思う人は起業に向いていない」のでしょう。
日本においてビジネス活動をする時、法や公序良俗などに違反する場合を除き、基本的に「自由」です。
どんなビジネスモデルで、どこでビジネスを行うか、意思決定権限を持つ経営者がどんな判断を下し、行動するか、いずれも自由です。
ビジネスにおいて「自由」に選択する代わりにその結果に「責任」を負う、それが経営者の立場から見た経営だと思います。
そういう意味では “選択肢” は自分にあるわけです。
つまり、“選択肢” は「自分」にあったのにしかるべき対処を「自分」がしなかった。そう考えるところから、次回同じ失敗をしない為にはどうすればよいかを考えることができます。
一方、起こった失敗を他人のせいにしてしまえば、楽ではありますが、同じようなことが起これば同じように失敗を繰り返すことになります。
会社経営は上手くいかなかったことを糧にPDCAを回していくことで、経営効率が向上していくことを考えると「人のせい」で済ませる思考は経営者としては望ましくないと思います。
ただ、人の性格は変えられるものです。かく言う私も失敗すると「人のせい」にしてしまう部類でした。感情が落ち着いた時、自分がどうすれば失敗が起こらなかったか?を考えていくことで少しずつ変わっていったように思います。
もし、あなたが将来、起業を志しているのであれば、是非、自分がどうすれば失敗を変えられるのかを考えるクセをつけていくことをお勧めします。自分で “選択肢” を持って仕事をしていくのは非常に充実していると思いますよ。