以耳代目(いじだいもく)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「以耳代目(いじだいもく)」
ということわざです。
「以耳代目(いじだいもく)」とは
「以耳代目(いじだいもく)」とは、
「実際には見ていないのに他人から聞いた話をそのまま信用する」という意味です。
近年「フェイクニュース(偽ニュース)」という言葉をよく聞くようになりました。フェイクニュースは、もっともらしい体裁で、ひょっとしたらあるかもしれないニュースを配信するため、見分けが非常に難しいのが特徴です。
先日も俳優の西田敏行さんが違法薬物を使用していたかのような中傷記事をインターネット上に上げていた人物が書類送検されるという事件がありましたが、このようなフェイクニュースは記事対象を大きく傷つけてしまうだけでなく、一度傷つけてしまうと完全に名誉を回復するのが難しいという問題があります。
フェイクニュースを信じて「以耳代目」で自分の SNS などで拡散してしまうことがないように、ニュースの内容に疑念が湧いたら自分で調べる、調べられないことであればむやみに信じないことが重要ではないでしょうか。