北朝鮮と核実験と朝日新聞

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北朝鮮と核実験と朝日新聞

北朝鮮の核実験当日の朝日新聞のコラム

今回は、北朝鮮の核実験に関連した朝日新聞のコラムについて考えてみたいと思います。北朝鮮が通算6回目の核実験を強行した 2017年9月3日、朝日新聞デジタルに以下のようなコラムが掲載されていました。

核実験、過剰反応は相手の思うツボ

コラムニスト 小田嶋隆さん

ミサイル発射や核実験はけしからんことであり、脅威だというのは大前提だが、過剰に反応するのは相手の思うツボだ。政権は、求心力を高めるために国防意識を強い口調であおっているようにも映る。国民がするべきなのは、いまの政権の対応が適切なのかも含め、北朝鮮への対応についての議論を活発化させることだ。過去を振り返ると、戦争は危機意識が過大になったときに起きた。日本で今、危機意識だけが広がっていくことを恐れる。

「議論を深める」というと一見良いことのように見えますが、時と場合によっては「議論」だけでは事態が解決しないことがあります。

例えば、次のような事件が起きたら、あなたならどうしますか?

すぐ隣の町会の人がロケット弾を入手し、試射していました。試射の度に毎回注意したものの話を聞かず、だんだんエスカレートしていき、ついには自分の家の上を飛び越えて撃ち込むようになりました。

そこで、強く抗議したところ、今度は大規模な爆弾を爆発させてきました。さらには「言うことを聞かないと爆弾をロケット弾に載せて撃ち込むこともできるぞ」と脅しを掛けてきたのです。

さあ、あなたはどうしますか?

普通なら、警察に言って捕まえてもらうのではないでしょうか。

ただの迷惑行為ならわかりますが、人命に関わる犯罪です。

警察に通報したら相手の態度が硬化すると考えたり、対応について呑気に町会で話し合ったりするとか、普通の神経ならしないでしょう。武器を持って脅す無法者に対して、平和的な解決を前提に話し合いを考えても意味がありません。

呑気に話し合っている間に、より高性能で威力の大きい爆弾を開発するかもしれないのです。まさに時間との戦いです。

時間が経つにつれて、事態が深刻化する時に「平和的な解決」とか「話し合い」とかをもっともらしく話す人は「平和ボケ」と言った方が良いのかもしれません。あるいは自国民の命を真に大切に思っていないかです。

どんな人でもお酒を酌み交わして話をすれば分かり合えると言った左派系の人もいましたが、こういう時こそ、ご自身が北朝鮮に行って酒を酌み交わしてくればいい。

自らが行動せず、自分たちの代表である政府を批判するのではなく、事態の解決のために自分たちが何をできるのか、事態の解決ができないのであれば、次に何をすべきなのか、口だけではなく具体的に行動すべき時にきているのではないでしょうか。