千載一遇(せんざいいちぐう)

故事成語 故事成語・ことわざ

千載一遇(せんざいいちぐう)

千載一遇(せんざいいちぐう)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

千載一遇(せんざいいちぐう)

という中国の有名な古書「文選」に収められた「三国名臣序賛」が出典の故事成語です。

「千載一遇(せんざいいちぐう)」とは

「千載一遇(せんざいいちぐう)」とは、
千年に一度しか巡り合わないという例えから「滅多にない好機」という意味で使われます。

では、出典となった「文選」の一節を見てみましょう。

夫れ萬歳の一期は、有生の通塗なり。
千載の一遇は、賢智の嘉会なり。
之れに遇へば欣ぶ無き能はず、之れを喪へば何ぞ能く慨くこと無からんや。

とあり、現代文に訳すなら、

万年に一度の機会は、この世の習いである。
千年に一度でも賢人や知者と出会えるならば、非常に幸せな出逢いと言える。
このような機会に恵まれたら、誰しも喜ばずにはいられず、このような好機を逸したら、誰もが嘆かずにはいられない。

といった感じになります。

人を見る目は必要ですが、一生に一度と思えるような素晴らしい人と出会えたなら、迷うことなく一歩踏み出してみることも大切だと思います。

 

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