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君子は豹変す(くんしはひょうへんす)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「君子は豹変す(くんしはひょうへんす)」
という中国の古書「易経」が出典の故事成語です。
「君子は豹変す(くんしはひょうへんす)」とは
「君子は豹変す(くんしはひょうへんす)」とは、
もともとは「君子は過ちと知れば、すぐに改めて正しい道に戻る」という意味ですが、最近は「変わり身が早く、無節操」な時にも使われるようになってきました。
ちなみに出典となった「易経」の一節を見てみると、
君子は豹変す、小人は面を革む
となりますが、現代文に訳すなら、
立派な人は自分が間違っていた場合、きっぱりと正しい道に戻るが、つまらない人間の場合、表面上は変わったように見えても中身は変わっていない。
といった感じになります。
誰しも過ちをしない人はいません。過ちだと気づいたら、速やかに反省して本来の道に戻ることが大切です。過ちに気づいても、ずるずると続けていたのでは、何事にも大成はしないでしょう。