士業のブログ炎上-愛知県の社労士の事案

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士業のブログ炎上-愛知県の社労士の事案愛知県の社労士(社会保険労務士)が「すご腕社労士の首切りブログ」というブログへ掲載した「社員をうつ病に罹患させる方法」という記事が “炎上” しました。

ネットニュースに何度か取り上げられたりしていますので、ご存知の方もいると思います。

社労士(社会保険労務士)といえば、法律の専門家である士業の一員です。
にもかかわらず、

  • 「適切な理由でっち上げましょう」
  • 「うつ病自殺されても裁判で負けることはありません 」
  • 「モンスター社員に精神的打撃与えることが楽しくなりますよ」

など、一般常識的に問題と思われる発言をブログに書き込んでしまいました。

確かに、インターネットの発言は、出版物と違って、すぐ書き換えたり消去したりできますが、“魚拓” という内容のキャプチャーという形で「“証拠” が残る」ものです。ネット上での過激な発言によって、注目やアクセスを集める「炎上商法」もありますが、実業家がこういった発言を行うことは非常にリスクが高いと言わざるを得ません。ましてや社労士のような士業であれば・・・。

当該の社労士はさすがにまずいと思ったのか、現在はブログ記事を削除していますが、時すでに遅しで “魚拓” が2ちゃんねるやまとめサイト、SNSを通じて急速に拡散していっています。一般常識や公序良俗に反する内容であればあるほど、“魚拓” は残り、「モンスター社労士」として情報が拡散される傾向があります。

では、一般常識や公序良俗に反する内容で“炎上” するとどうなるのでしょうか?

実業家の場合、間違いなく出てくるのが関係者から反応です。反応と言っても、“炎上” 原因が一般常識や公序良俗に反する内容の場合、「よくぞ言ってくれた」といった的なものではなく、発言内容を追求するような反応です。

今回の場合でいえば、業界団体である愛知県社労士会から事情を聴取されているようですし、弁護士などの数団体が厚生労働大臣に対し、ブログを書いた社労士の懲戒請求を起こしています。懲戒処分されるかどうか別にして、おそらく社労士としての実業にも、顧問先の減少など今回の「社員をうつ病に罹患させる方法」で書かれたブログの影響は少なからず出てくるでしょう。

また、この社労士は書籍をいくつか書いているようですが、アマゾン等のレビュー欄も “炎上” することが予想され、書籍販売も激減することが容易に予想できます。

ネット上の発言は気軽にしがちですが、基本的に対面での発言と同じです。ネット上の発言が拡散しても問題がない範囲で常識を働かせて情報を発信していくようにしましょう。