今回は、当社が見てきた中で集客に失敗してしまった事例をもとに「失敗しない集客」について考えてみることにしましょう。
「資金力以上の集客を行って失敗した例」
会社を経営する上で重要なポイントの一つが “資金” です。
当社では中小企業に特化して集客全般を引き受けていますが、時に集客がチグハグになってしまうことがあります。
そのほとんどが 資金力以上の集客を行って失敗 するケースです。具体的には、支払いが遅延することでSEO対策やリスティング広告などの集客が休止、再開を繰り返すことが多いパターンです。中小企業が全体的に資金力が脆弱ということもありますが、中小企業では、決定権者が社長など一極集中している為、個人的な資質による側面もあるように思えます。
世の中には情報があふれています。集客に使えるもの、使えないもの玉石混交ですが、いずれも “上手い見せ方” をしてきますので、新しい集客サービスが出てくる度に心が動き、会社の資金力以上に手広く集客を広げてしまいます。
集客できる時期とその集客ボリュームをご自身で “皮算用” して、その “皮算用” の上に成り立ってさらなる集客を行うことは非常に危険 です。
集客には必ずリードタイムがあります。
リードタイムには、大きく「集客を始めてから効果が出るまでのリードタイム」「集客効果が出始めてから現金収入が入ってくるまでのリードタイム」の二つがあります。
例えば、「集客を始めてから効果が出るまでのリードタイム」であれば、SEO対策なら対策後に順位がある程度上昇するまで4か月弱掛かりますし、リスティング広告でも改善サイクルがある程度固まってくるまで使用する広告費によって変わってきますが、概ね3~6か月掛かってきます。
「集客効果が出始めてから現金収入が入ってくるまでのリードタイム」の場合、ネットショップなどの物販なら現金化は早いですが、お問い合わせ → 成約 となるビジネスであれば早くて数週間、納品後に代金を回収するものであれば成約から数か月掛かる場合もあります。
当社では、事前に集客のリードタイムについてはご説明をして、経営上リスクにならない広告費のペース配分をお願いしますが、お客様の懐事情は見えません。
- 企業体力(資金力)に合わせた集客手法を選択する
- 集客は最低でも6か月継続することを前提に考える
- 集客による利益が恒常化するまで新たな集客には手を出さない
- 集客効果が出るまでのリードタイムは辛抱する
これらのポイントをしっかりと守ることで「失敗しない集客」を生み出すことができるのです。
「集客に失敗ばかりしている・・・」という会社様は、これらのポイントを振り返ってみてはいかがでしょうか?