女性活躍加速化助成金とは?

経営に役立つ用語

女性活躍加速化助成金とは?現政府は一億総活躍社会のキャッチフレーズのもと、女性の社会参加を強く後押ししています。労働力不足の問題は待ったなしの状態で、女性の活躍が大変期待されています。

2015年に「女性活躍推進法」が施行されましたが、労働力不足の解消に繋がったとは言えない状況で、女性の社会参加もそれほど劇的には改善されていません。

2016年に始まった女性活躍加速化助成金とはこの「女性活躍推進法」の周知や浸透を目的に成立した制度と位置付けることが出来るでしょう。助成金を受けるには、まず「女性活躍推進法」に盛り込まれた内容に基づいた行動計画を立てることが必要です。

計画書を作成したらお近くの労働局へ提出します。 行動計画で立てた取組目標を実際に行うことで、助成金の「加速化Aコース」の30万円を受け取ることができます。行動計画で立てた数値目標を達成した時には補助金の「加速化Nコース」の30万円がさらに受け取れます。ただし「加速化Aコース」が貰えるのは、パートやアルバイトを含めた労働者300人以下の中小企業だけであることに注意が必要です。「加速化Nコース」は数値目標を達成した1事業者につき1回限りの支給となっています。

行動計画を立てる際にすぐに取り掛かれそうな目標といえば女性の雇用率を上げることですが、すでに労働者の男女比が5対5に近い部署では、女性社員募集など女性だけの雇用を進めると「男女雇用機会均等法」に反するケースが出てきます。女性を優先的に雇用する場合には女性の割合が4割未満でなければならないことに注意しましょう。

計画目標を周知、公表する手段としては配布物を作成したりネットに掲示するなどの方法があるでしょう。雇用を増やす計画を立て公示するだけという非常に使い勝手の良い経度であるのはメリットですが、面倒な書類を揃えることなく「加速化Aコース」の助成金が受け取れるので、実際には雇用しなかったしするつもりもなかった、というようなケースでもお金が支払われることになります。不正も起きやすいため実際の支払いに当たっては厳しい査定が行われることが予測されます。

またすでに女性の雇用が均等を達成している場合や、そもそも女性だけの職場では対象外となってしまうことに注意しましょう。また計画書を提出する前に事前チェックを受けることが出来ないことも問題です。疑問な点があった場合には、労働局に積極的にコンタクトをとって相談してみることをおススメします。

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