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安居楽業(あんきょらくぎょう)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「安居楽業(あんきょらくぎょう)」
という中国の古書「漢書」が出典の故事成語です。
「安居楽業(あんきょらくぎょう)」とは
「安居楽業(あんきょらくぎょう)」とは、
「今の環境や立場に満足し、楽しく仕事をしている様子」を指します。
ちなみに出典となった「漢書」の一節を見てみると、
其の居に安んじて其の業を楽しみ、其の食に甘んじて其の服を美とする。
となりますが、現代文に訳すなら、
自分の境遇に満足し、仕事を楽しみ、食べ物を美味しいと感じ、服を美しいと思う
といった感じになります。
昨今、ブラック企業が話題になっていますが、半ば強制的して社員を働かせるのではなく、社員のワークライフバランスを整え、今の境遇に満足して楽しく働けるような環境を整えることが、今後の少子化の時代を中小企業が生き残るために必要ではないでしょうか。