山尾志桜里氏の不倫報道に民進党はどう対応?
突如、降って湧いた民進党 山尾志桜里氏の不倫報道ですが、民進党はどう対応したのでしょうか?
民進党の山尾志桜里 衆議院議員は、不倫報道が週刊文春に掲載された9月7日、夜になって民進党に離党届を提出し、釈明会見を開きました。一時は、議員辞職するのではないかと言われていましたが、10月に実施される衆院の「補選が4つに増えるのは多すぎる」という民進党の意向により、結局、民進党からの離党&釈明会見で幕引きを狙った形になりました。
ホテル・相手男性の部屋での宿泊を含めて一週間で4回も逢瀬を重ね、山尾志桜里議員も相手男性も配偶者・子供のいる「W不倫」報道ということで、世論的にも相当に厳しい反応が予想されるのですが、議員辞職ではなく、党内事情を優先して離党に留めてしまった民進党の対応は、お世辞にも褒められたものではありません。
野党第一党として、政権与党を追求するのであれば、身内に優しくするのではなく、場合によれば、必要以上に厳しい対応にしなければならないにもかかわらず、考えられる一番軽い対応にとどめてしまったことで、今後、政権批判や与党批判をしても、何の説得力もない状態を自ら作り出してしまいました。
さらに、山尾志桜里議員の釈明会見も文書を読み上げるだけで打ち切ってしまい、説明責任を果たしているとは到底思えない内容でした。
ちなみに以下に、山尾志桜里議員の釈明会見 文書全文を記載してみますが、内容的にもかなり無理のあるもので、週刊文春側が二の矢・三の矢を持って入れば、完全に嘘つきとして論破されてしまう危険性が高いと思います。
山尾志桜里議員の釈明会見 文書全文
本当に申し訳ありません。
今回の事態を受けて、本日離党届を幹事長に提出してまいりました。
この週刊誌に記載のある倉持麟太郎 弁護士には、憲法問題や共謀罪、雇用問題など極めて幅広い政策分野において、政策ブレーンとして、具体的な政策の立案・起案作業や質問・スピーチ・原稿などの作成作業をお手伝いいただいてきました。こうした政策立案や質問作成などの打ち合わせと具体的な作業のため、倉持弁護士とは頻繁にコミュニケーションをとってまいりましたし、こうした打ち合わせや作業は、二人の場合もそれ以上の複数人である場合もありました。打ち合わせ場所については、双方の事務所や会食の席上である場合が相当多数回ありますが、同弁護士のご自宅の場合もありました。
また、本件記事記載のホテルについては、私一人で宿泊をいたしました。
倉持弁護士と男女の関係はありません。
しかし、誤解を生じさせるような行動で様々な方々にご迷惑をおかけしたこと、深く反省しおわび申し上げます。
そのうえで、このたび、民進党を離れる決断をいたしました。
まずは、冒頭に記載しましたとおり、国民の皆様、地元有権者の皆様、支援者の皆様、民進党同僚議員、自治体議員、党員・サポーターの皆様に改めておわびを申し上げます。
また、とりわけ前原・民進党新代表には、新しい執行部を立ち上げるタイミングで、多大なご迷惑をおかけすることになったこと、先日の党大会で、党再生のために結束を誓いあった仲間の皆様の思いに、水を差す形になってしまったことに、心からおわび申し上げます。
私は、民主党・民進党に育てられ、職責を果たすためのたくさんのチャンスをいただき、落選中を含めて支え続けていただきました。私自身、約10年前に政治の世界に挑戦を決めたときから現在にいたるまで、この国に必要な二大政党制の一翼を担う使命を負っているのは民主党・民進党であると確信し、離党を考えたことはこれまで一度もありません。感謝の気持ちで一杯であるのと同じだけ、苦しく、悲しい思いがあふれます。
民進党が掲げてきた理念、取り組んできた政策への思いは今も変わりません。
しかし、まもなく始まる臨時国会、国会論戦の場に、今回の混乱を持ち込むことは、民進党、そしてご支援いただいた皆様にさらなるご迷惑をおかけすることになると判断し、離党する決断をいたしました。
政治資金での大量のガソリンプリカ購入という不祥事への説明責任をおざなりにしたまま、舌鋒鋭く政権与党を追求して「ガソリーヌ」と揶揄され、そして今回の法律家同士の「W不倫」報道を見るにつけ、山尾志桜里議員の政治活動とは何だったんだろうと思うのは私だけでしょうか。