岡田以藏 最後の言葉〜辞世の句

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岡田以藏 最後の言葉〜辞世の句「辞世の句」とは、人が死の間際に詠む漢詩・和歌・俳句などのことです。自分の人生を振り返り、この世に最後に残す言葉として、様々な教訓を私たちに与えてくれるといって良いでしょう。

古来より数えきれない辞世の句が残されてきましたが、今回は、岡田以藏の最後の言葉として、岡田以藏の辞世の句を紹介してみることにします。

岡田以藏の最後

岡田以藏は、1838年に土佐国(現在の高知県)の郷士の子として生まれました。「人斬り以蔵」と呼ばれ、幕末の四大人斬りの一人とも言われています。武市半平太に師事し、土佐勤王党の一員として活躍しましたが、後に捕らえられ、土佐藩参政であった吉田東洋などの暗殺に関与した者を全て自白、師であった武市半平太を巻き込む形で、1865年7月3日に打首獄門となりました。享年27歳でした。

そんな岡田以藏の辞世の句と言われているのが以下の句です。

岡田以藏 辞世の句

「君が為 尽くす心は 水の泡 消えにし後ぞ 澄み渡るべし」

現代文に訳すなら、「主のために尽くしてきたが、それも水の泡となってしまった。しかし、その後に残った水は澄み渡っていることだろう」といったところでしょうか。

暗殺者として武市半平太を支えた岡田以蔵が、過去行なった暗殺の自白により武市を死に追いやることになってしまったというのは因果応報と言えるのかもしれませんが、この辞世の句を見る限り、過去の醜い部分を含めて、自分とともにあの世に持っていくということだったのかもしれません。

死を前にした時、彼の頭の中を去来したのはなんだったのでしょう。この岡田以蔵の最後の言葉である辞世の句は、皆さんの心にどう響きましたか?

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