左顧右眄(さこうべん)

故事成語 故事成語・ことわざ

左顧右眄(さこうべん)

左顧右眄(さこうべん)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

「左顧右眄(さこうべん)」

ということわざです。

「左顧右眄(さこうべん)」とは

「左顧右眄(さこうべん)」とは、
人の意見ばかり気にかけること。右を見たり左を見たり周囲のことばかりを気にして決断をためらうこと」という意味です。

仕事をしていると、周囲の人の反応を気にして決断できない人がいます。

例えば、先日、お客様から急ぎの印刷物のご依頼がありました。デザインの決定、内容のチェックまでは順調に終わったものの、その後、ピタッと進捗が止まったため、私の方から担当の方に確認を取ったところ、印刷部数の部分で社内の上司数人の意見が異なっていて、決めきれない状況が続いていました。

私の方から上司の方々に連絡をさせていただき、事情を説明して印刷部数を決めたのですが、上司の方々はそれぞれ印刷部数には全くこだわりがなく、納期を早くしたいと考えていました。

結局、印刷物を使うタイミングにギリギリ間に合ったものの、事前準備に不足を残す結果になったようです。

このようにビジネスにおいては、物事の正確性よりもスピードの方が重要なケースがあります。人の意見を気にしながら時間をかけてまとめていくべき時とそうでない時に合わせた決断をしていく必要があります。

 

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