弁慶 最後の言葉〜辞世の句

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弁慶 最後の言葉〜辞世の句「辞世の句」とは、人が死の間際に詠む漢詩・和歌・俳句などのことです。自分の人生を振り返り、この世に最後に残す言葉として、様々な教訓を私たちに与えてくれるといって良いでしょう。

古来より数えきれない辞世の句が残されてきましたが、今回は、武蔵坊弁慶の最後の言葉として弁慶の辞世の句を紹介してみることにします。

弁慶の最後

武蔵坊弁慶は、平安時代末期に活躍した武将で、源義経の忠臣であったことで有名です。平氏滅亡後、兄頼朝と対立した源義経と共に奥州への藤原秀衡の元へ落ち延びましたが、藤原秀衡の死後、1189年6月15日、頼朝に通じた藤原泰衡に攻められ、奮戦むなしく死亡したと伝えられています。

そんな弁慶の辞世の句と言われているのが以下の句です。

弁慶 辞世の句

「六道の 道のちまたに 待てよ君 遅れ先立つ 習いありとも」

現代文に訳すなら、「義経様、どうか冥途への道の途中で待っていてください。先立つ順番に後先があったとしても。」といったところでしょうか。ちなみに、この短歌に対し、源義経は「後の世も また後の世も めぐりあへ 染む紫の 雲の上まで」と返歌したと言われています。

史実にほとんど残っていない弁慶ですが、悲運の名将 源義経の忠臣として、今もなお私たちの記憶に残り続けています。そして、弁慶の辞世の句と義経の返歌は、主従の固い絆をよく表していると言えるでしょう。

武蔵坊弁慶が死を前にした時、彼の頭の中を去来したのはなんだったのでしょう。この弁慶の最後の言葉である辞世の句は、皆さんの心にどう響きましたか?

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