摂食障害とは？

摂食障害とは？

摂食障害とは

摂食障害とは、食べることが出来ない場合は拒食症、食べることを止められずにあとで吐いてしまう場合は過食症と呼ばれる病気です。

しかしながら、厳密に言えば食事そのものに対して異常なこだわりが出来てしまう、というよりも、食べることにより体重が増えてしまうことを恐れることが、その行動の根っこにあると言われています。

理想的な体型に、理想的な体重にと、本人が強く望んでいるために治療することが難しいのですが、そのまま放置してしまうと、生命活動に必要なエネルギーを摂取する事ができずに、命を落とす危険性すらあります。拒食症の患者がどのくらいで命の危険が出てくるのかというと、標準体重の６０％にまで落ち込んだら意識障害が出てきて入院の必要が出てきます。

危険な行動をとらせてしまう心理状態に陥るのは、ダイエットをしすぎるというイメージもありますが、それも含めて家族関係や人間関係、仕事などにより強いストレスを感じ続けることが引き金になると考えられています。

例えば周囲の人間に太っていることをバカにされた、という心の傷を負うと、その経験を消すためにも、痩せて人から褒められる、羨ましがられる自分になりたいという思い込んでしまうのです。

摂食障害になるのは、そのほとんどが女性で特に若い女性がなりやすくなっています。拒食症と過食症を分けてみたときには拒食症は10代の女性が、過食症は20代の女性が特になりやすい傾向があります。

医学的には、その原因がはっきりとは解明されているわけではないのですが、治療をしていく上でその引き金となる出来事を解決し、また現在の状態がいかに問題があるのかということを冷静に自己分析させることが重要となってきます。

そのためにも、摂食障害は、本人や周囲の人達だけの力で乗り切るのではなく、専門家による心理カウンセリングを受診することが一番の方法です。

では、心理カウンセリングを受診するとして、どのように摂食障害の治療を行っていくかというと、第一に心理カウンセリング、つまり医師と話をしながら、摂食障害の原因を探っていくことです。心理カウンセリングは、病院だけでなく公的な相談所や大学の心理学系の学部にある相談窓口などで受けることが出来ます。

それから、薬で摂食障害を引き起こす不安を抑えるという方法もあります。うつ病の治療に使われる向精神薬や、更年期障害を改善するピルなどが効果的です。症状が重いようであれば、入院をして行動制限療法という、食事を規則正しいリズムで、量も適切な量を摂れるようにトレーニングをしていく治療もあります。