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明鏡止水(めいきょうしすい)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、偉人たちの行動や名言を「故事成語」として伝えてきました。
その中から、時を超えて現代においても、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「明鏡止水(めいきょうしすい)」
という中国の古書「荘子」から伝わる故事成語です。
「明鏡止水(めいきょうしすい)」とは
「明鏡止水」とは、
心に一点の曇りもなく、明るく澄みきった心境のこと。(「明鏡」は一点の曇りもない鏡、「止水」は静かで澄んだ水のことです)
という意味です。
荘子(荘周)は「老荘思想」と言われるように、老子と並んで道教の始祖とされる人物です。
荘子では、「明鏡」は「賢者と一緒にいると感化されて心の鏡から曇りが取れる」といった趣旨で、「止水」は「人は流れる水を鏡とはせず、静かな水を鏡とする」といった趣旨で、孔子の言葉を引いて「徳」の重要性について触れています。
心に曇りがないということは、物事を判断する上で非常に重要なことだと思います。心が曇ってしまうと、誤った判断になりがちですし、良からぬ人を呼び込む元にもなります。
「明鏡止水」は、特に経営者にとって常に心がけたい言葉の一つだと思います。
今回は、「明鏡止水」という故事成語をご紹介しました。偉人たちの人生が凝縮された故事成語や名言・格言から学んで、自分たちの人生に活かせるといいですね。