朝三暮四(ちょうさんぼし)

故事成語 故事成語・ことわざ

朝三暮四(ちょうさんぼし)

朝三暮四(ちょうさんぼし)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、偉人たちの行動や名言を「故事成語」として伝えてきました。

その中から、時を超えて現代においても、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

「朝三暮四(ちょうさんぼし)」

という中国の古書「荘子」から伝わる故事成語です。

「朝三暮四(ちょうさんぼし)」とは

「朝三暮四」とは、

目の前の相違にとらわれて、結果が同じになることに気づかないこと。または、言葉巧みに人を騙すこと。

という意味です。よく似た言葉に「朝令暮改」という言葉がありますが、全く違う意味になるので注意しましょう。

荘子(荘周)は「老荘思想」と言われるように、老子と並んで道教の始祖とされる人物です。

荘子の中の「若に芧を与たうるに、朝に三にして暮に四にせん、足たるか、と。衆狙皆な起ちて怒る。俄かにして曰わく、若に芧を与たうるに、朝に四にして暮に三にせん、足るか、と。衆狙皆伏ふして喜べり」という言葉が「朝三暮四」の由来です。

これを現代語に訳すと「お前たちにトチの実をあげるのに、朝に3つ・夕方に4つにするがどうか?と言ったところ皆立ち上がって怒った。そこで、朝に4つ・夕方に3つにしようと言うと皆たいそう喜んだ」という内容になります。

世の中には、言葉巧みに人を騙したり、相手の力をタダ同然で借りようとする人がいます。経営者など物事に決定権を持つビジネスマンの場合は特に、しっかりと人を見る目を養いたいところです。

今回は、「朝三暮四」という故事成語をご紹介しました。偉人たちの人生が凝縮された故事成語や名言・格言から学んで、自分たちの人生に活かせるといいですね。

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