朝日新聞の印象操作〜書き換えは改竄ではない
今回は「朝日新聞が改竄でなく書き換えと言う理由」について考えてみたいと思います。
ちなみに、
「改竄(かいざん)」は、意図的に事実と異なる内容に変えることで悪いことです。
財務省が文書の変更する際、実務上必要で違法性がないものが「書き換え」、法に触れるものが「改竄」と考えるといいでしょう。
今回の「財務省の文書書き換え疑惑」で、朝日新聞は「改竄」という言葉は一切使わず、あえて「書き換え」と言い続けています。にもかかわらず、朝刊の一面のトップ記事に取り上げて、いかにも違法性のあるかのような印象を読者に与える書き方をしました。
つまり、朝日新聞が財務省の行為が違法性はないと知りながら「書き換え」を「改竄」に近い印象操作をしてしまっているわけで、これは報道機関として非常にまずいことだと思います。
印象操作と財務省職員の自殺
朝日新聞の報道による「財務省の文書書き換え疑惑」では、森友学園との交渉に携わっていた財務省職員が自ら命を絶つという事件が引き起こされました。
自殺に至った理由はいろいろ取り沙汰されていますが、ここにきて財務省の自殺した職員は朝日新聞への情報提供者だったのではないか?
という憶測も出てきています。
そもそも「財務省の文書書き換え疑惑」については、省内の文書が外部に漏れているわけですから、財務省もしくは検察の関係者から情報が朝日新聞にリークされたと見るのが妥当でしょう。
そういう観点で見ると、朝日新聞へ情報をリークしたものの「文書書き換え疑惑」が大きな問題に発展し、国会審議が止まってしまうなど、国政への大きな影響を与えてしまったことへの責任を感じたということは、確かに考えられることではあります。
もちろん自殺した財務省の職員が情報提供者だったかは現時点でわかりません。
しかし、
違法性があるかないか知らない段階で、いや違法性がおそらくないと知りながら、朝刊の一面でいかにも違法な行為のように報道した朝日新聞が引き起こした悲劇であったように私には思えてなりません。