朱に交われば赤くなる
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
朱に交われば赤くなる
ということわざです。
「朱に交われば赤くなる」とは
「朱に交われば赤くなる」とは、
「付き合う相手によって良くも悪くも感化される」という意味で、中国の古いことわざ「近墨必緇、近朱必赤」が語源と言われています。
ちなみに「近墨必緇、近朱必赤」を現代語に訳すと「墨に近づけば必ず黒く、朱に近づけば必ず赤くなる」といった感じになります。
経営者として「朱に交われば赤くなる」という言葉を考えるなら、特に起業して間がない時に付き合う経営者仲間の選び方が当てはまりそうです。実業が定まらない経営者と付き合えば、自らの事業も浮わついて散漫なものになってしまいますし、しっかりとした実業を持った経営者と付き合えば、自分も事業の軸を守ることができます。
経験が浅く、自らの“色”が決まらない時だからこそ、付き合う相手を選ぶことが大切と言えるでしょう。