東京ディズニーランド値上げで自社料金値上げを考える

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東京ディズニーランド値上げで自社料金値上げを考える先日、東京ディズニーランド・ディズニーシーの料金値上げ がニュースで流れていました。

「ワンデーパスポート」の料金推移を見てみると、

2016年 4月:7,400円
2015年 4月:6,900円
2014年 4月:6,400円
以前:6,200円

といった推移で3年連続の値上げ(2014年の値上げは消費税によるもの)になるようです。ハード面、スタッフなどソフト面のクオリティ向上の為の料金値上げ のようです。

会社が発展していく過程で「料金値上げ」は非常に重要な経営判断の一つです。
「料金値上げ」をするタイミング、その理由によっては、それまで積み上げてきたものが崩れ去る場合も往々にしてあります。

一言で商品・サービスのクオリティ向上と言っても、「商品・サービスのクオリティが向上した」為、それに見合った料金値上げを行うことと、「今後、商品・サービスのクオリティを向上する」為の投資として料金値上げを行うこととの間には大きな開きがあります。

東京ディズニーランド&ディズニーシーの値上げの場合はどちらなのでしょう?

運営するオリエンタルランドが出しているプレスリリースだけでは詳しくはわかりませんが、ニュアンスとしては「今後」の部分の比率が高いように読み取れます。

東京ディズニーランド&ディズニーシーのように有名&固定客が多い場合は、今後への投資で料金値上げということが受け入れられるのかもしれませんが、一般の中小企業においては難しいかもしれません。

例えば、人件費の高騰の為に料金値上げをする、のは、一方的に消費者へ都合を押し付けるようで「料金値上げ」の理由になっていない気がします。逆に、商品・サービスのクオリティやパフォーマンスが上がり、商品価値が高まったことでの値上げであれば、商品やサービスのクオリティやパフォーマンスアップを消費者が享受できる中での「料金値上げ」は考え方としては消費者から理解されやすいでしょう。

一般の中小企業の取るべき価格戦略としては、商品やサービスのクオリティやパフォーマンスアップに愚直に取り組むことが重要なのかもしれません。

最後に、冒頭の東京ディズニーランド&ディズニーシーの値上げの件ですが、“値上げ分の付加価値” を今後提供できるのか?興味があるところです。数年後の東京ディズニーランド&ディズニーシーの状況を注視していきたいと思います。