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生者必滅会者定離(しょうじゃひつめつえしゃじょうり)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「生者必滅会者定離(しょうじゃひつめつえしゃじょうり)」
ということわざです。
「生者必滅会者定離(しょうじゃひつめつえしゃじょうり)」とは
「生者必滅会者定離」とは、
仏教用語の一つで「生まれた者は必ず死に、出会った人とは必ず別れがくる」という意味です。 正確には「生者必滅」と「会者定離」の2つの言葉がつながってできています。
「生者必滅会者定離」は、有名な平家物語の中でも
生者必滅、会者定離は、憂き世の習ひにて候ふなり。
とあります。
「生者必滅会者定離」はこの世の定めとして諭す仏教の教えですが、何事にも始まりがあれば必ず終わりもあります。
例えば、まだまだ現役だと思っている経営者も多いと思いますが、いつまでも健康面が保証されるわけではありませんし、従業員もいつまでも今の状態で働き続けてくれるわけではありません。今現在を明日以降も当たり前に続くと考えず、周囲の人へ感謝をし、来たるべき時の準備を日頃からしておくことが大切です。