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穴の貉を値段する(あなのむじなをねだんする)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「穴の貉を値段する(あなのむじなをねだんする)」
ということわざです。
「穴の貉を値段する」とは
「穴の貉を値段する(あなのむじなをねだんする)」とは、
「まだ穴の中に潜んでいるムジナ(アナグマ)の値段を捕まえる前から予想することで、当てにならないことを当てにする愚かしさのたとえ」で「取らぬ狸の皮算用」ということわざと同じ意味です。
個人的に起業支援を行なっていますが、起業家と話していると「穴の貉を値段する」ような話をよく聞きます。
起業する前の事業計画の段階では、想定できないことが多いのはわかりますが、特に収入計画が甘い場合が多い気がします。集客面で安易に考えることは非常に危険で、いざ開業となれば1年持たずして倒産ということにもなりかねません。
ほとんど決まっている契約があるなら別ですが、開業後に販売ルートや集客を新規開拓していく場合は、相当厳しく収入計画を立てるべきです。その上で、コストを圧縮するなどの工夫をするのが良いでしょう。