能なしの口叩き

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能なしの口叩き

能なしの口叩き(のうなしのくちたたき)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

能なしの口叩き(のうなしのくちたたき)

ということわざです。

「能なしの口叩き(のうなしのくちたたき)」とは

「能なしの口叩き」とは、
才能のない人ほど、余計なことをあれこれしゃべる」という意味で使われます。

仕事柄多くの人と話す機会がありますが、傾聴という言葉などどこ吹く風と雄弁に語る人がいます。

「能なしの口叩き」といえば、ずっとその場を仕切って話をしていたはずなのに、別れて帰途につくとその人が何を話していたかを思い出せないなんていう経験は誰にでもあるはずです。

要は、抽象的なことや受け売りの内容しか喋っていないということなのですが、総じて、思慮深い人ほど人の話をよく聞き、知識が薄い人ほど知識をひけらかす傾向はあるように思います。

商談の時など沈黙が怖くてついつい意味もない話をしてしまいがちですが、「沈黙は金」という言葉もある通り、話さないことも大切な時もあるということを知っておくと良いでしょう。

あれこれ話していると、お客様から「能なしの口叩き」と思われるかもしれませんよ。

 

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