芸能プロダクションの新人オーディション広告に思うこと

雑感コラム

芸能プロダクションの新人オーディション広告に思うこと

芸能プロダクションの新人オーディション広告

当社の運営しているサイトで、最近、とある芸能プロダクションの新人オーディションの広告を見かけるようになりました。

で、先日、たまたま個人的に知っている方が、広告でよく見かけるようになった芸能プロダクションの新人オーディションに合格し、その方から相談を受けました。

詳しく話を聞いてみると、新人オーディションに合格した後、事務所と契約して、レッスンを受けながら、芸能界デビューを目指すという流れのようです。

それだけであれば、何ら問題はなく、新人発掘に一生懸命な芸能プロダクションなのかな、といった程度で終わるのですが・・・。

その方の話だと、オーディション合格後の面談で、今後の流れについて一通り説明を受けた後に、最後の最後でレッスン生の費用として 648,000円(税込)が掛かると聞かされ、担当者からは即日契約するように急かされたとのことでした。

実際、この芸能プロダクションの出している広告からのリンク先ページを私も見てみましたが、様々なオーディションや仕事の紹介実績、オーディション合格後の流れなどの情報はありましたが、金銭的にいくら掛かるといった情報は皆無でした。

少し穿った見方をすると、広告で芸能人志望の人を集め、オーディションに合格させ、レッスン生契約をして 648,000円を入金させる “情弱者(情報弱者)を狙ったビジネス” のようにも見えます。

この芸能プロダクションが “情弱ビジネス” をやっているのかはわかりませんが、この手の “情弱ビジネス” は、商品やサービスの良いところばかりを説明し、最後の最後に高額な金額を提示して、即日の契約を迫るのが特徴です。

人には対面で説明を受けると断りにくくなる特性がありますが、その特性を使い、 “情弱ビジネス” をやっているのであれば、後々大きな問題になる気がします。さらに、高額な金額を速やかに支払わせようとするのは、先頃多額の負債を抱えて倒産した「てるみくらぶ」の件もありますので、会社経営的にも注意が必要です。

集客に携わる者としては、高額な金額が掛かる商品・サービスであればあるほど、広告の段階で正直に掲載しておくべきだと思います。とりあえず、集客して、いいところだけ説明し、最後の最後で金額を見せるビジネスの仕方は長続きしないと思っておいた方が良いでしょう。

と言っても、一定の確率で “騙されてしまう” 人もいるわけで、結局は消費者の側が注意するしかないのかもしれません。

この手の “情弱ビジネス” が無くなる日が来ればいいのですが・・・。