タイだけではなく、日本でも「タイ全裸事件」として大きくニュースで取り上げられたので、ご記憶の方も多いと思います。
DYM社は、ニュースだけでなく2ちゃんねるなどの掲示板やブログなどでも叩かれ、ネット上にいわゆる「ネガティブ情報」の痕跡を大きく残すことになりました。ネット上にいわゆる「ネガティブ情報」の痕跡が多く残ることは会社経営上大きなマイナスです。
例えば、社名を検索した時に「ネガティブ情報」が上位表示されてしまっては、今後、本業のビジネスだけでなく新卒採用などの面でも大きなマイナスとなってしまいます。
当然、こういったネット上のネガティブ情報を消したいと思う訳ですが、実は、今回騒ぎを起こした DYM社はネット上のネガティブ情報を消す「誹謗中傷・風評被害対策」のサービスを提供している「誹謗中傷・風評被害対策」のプロ です。
かなりの確度で「誹謗中傷・風評被害対策」のノウハウを使ってネガティブ情報を消そうとするはずと考えました。実際、ネガティブ情報を消そうとする兆候もいくつか見られます。
ということで「誹謗中傷・風評被害対策」がどの程度の有効性があるのか?、DYM社のネガティブ情報の推移を SEO対策の観点から注視しているわけです。
端的に言うと、「誹謗中傷・風評被害対策」は Google検索に勝てるか? というのが今回のポイントです。
目次
【関連記事:DYMの評判~タイの不祥事を消せるか】
DYM社のネガティブ情報の推移については、おそらく一番検索クエリー(検索数)が多い以下の2つの検索を信頼性の高い「Google検索」を使って見ることにしました。
2.「DYM」で画像検索
キーワード検索の方は、検索1ページ目になる10位以内にいくつのネガティブ情報サイトが入っているかをカウント、画像検索はネガティブ画像の有無で比較します。
まずは、この1ヶ月でキーワード検索を行った時のネガティブ情報サイトの順位がどうなったかを見てみましょう。
●「DYM」でキーワード検索
事件直後:4位,6位がネガティブ
1ヶ月後:4位,5位,6位,9位,10位がネガティブ
まだ 1ヶ月しか経っていないこともあり、ネガティブ情報サイトを排除するには至っていません。それどころか新たなネガティブ情報を持つサイトがランクインして状況は悪化しています。
次に画像検索の方を見てみましょう。
●「DYM」で画像検索
画像検索も「事件直後」よりもネガティブと思われる画像が大幅に増えています。
DYM社がどのようにして「誹謗中傷・風評被害対策」を行うのかわかりませんが、仮にSEOの原理を使ってネガティブ情報サイトを排除するのであれば、効果が現れるまで3~4ヶ月は掛かるのではないかと思います。
引き続き、推移を見守りつつ “定点観測” をしていきたいと思います。