貴社の社員は大丈夫ですか?ーSNSでの不法行為

経営豆知識

貴社の社員は大丈夫ですか?ーSNSでの不法行為外資系のインターネットセキュリティ会社F-Secure社の社員が自らの思想信条と異なる人達のSNSから個人情報を抜き出し意図的に流出したとして2ちゃんねる等のインターネット掲示板で話題になっています。

状況証拠のみで真偽は明らかでない状況ではありますが、インターネットセキュリティ会社社員という本来ネット情報に神経を使わなければならない立場にもかかわらず、その技術を逆手に個人情報を入手し、悪意を持って流出させたとすれば、決して許されることではありません。

さらに当該社員と見られる人物がTwitter上にて匿名で投稿していた内容が一般的な企業コンプライアンスから逸脱しているばかりか、脅迫とも取れる内容が書かれていたことから、過去の投稿の掘り起こしとその情報が急速に拡散されています。

社員の思想信条は社員自身のプライベートですが、SNSなどで自らの思想信条を発信し、その事で誹謗中傷や個人情報の流出などの犯罪行為に該当することになれば、社員個人のプライベートにとどまらず、使用者責任として企業側にも多大なる影響が出てきます。

特に中小企業においては、今回のような事案が起こった場合、対応如何では会社存亡に関わることになりかねません。

思想信条自体は社員のプライベートの部分ではありますが、思想信条をオープンな場で発言し行動することについてはプライベートでは済まないことがあります。思想信条の発露の仕方やマナーについて、企業としてしっかりと教育をする時期に来ているように思います。

昨今、原発 vs 反原発・安保 vs 反安保などSNS上で激しい論争になるケースは増えているだけに、新たな経営リスクとして認識しておくべきではないでしょうか。