足利義政 最後の言葉〜辞世の句

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足利義政 最後の言葉〜辞世の句「辞世の句」とは、人が死の間際に詠む漢詩・和歌・俳句などのことです。自分の人生を振り返り、この世に最後に残す言葉として、様々な教訓を私たちに与えてくれるといって良いでしょう。

古来より数えきれない辞世の句が残されてきましたが、今回は、足利義政の最後の言葉として足利義政の辞世の句を紹介してみることにします。

足利義政の最後

足利義政は、室町幕府の第8代将軍です。銀閣寺の造営や東山文化として有名な足利義政ですが、後継者問題から約10年に渡った応仁の乱を引き起こします。全国を二分したこの戦いを経て、足利義政は文化活動にのめり込んでいきますが、1490年1月27日に病没。享年は54歳でした。足利義政の死以降、室町幕府は衰退し、実力主義の戦国時代へと突入していくことになります。

そんな足利義政の辞世の句と言われているのが以下の句です。

足利義政 辞世の句

「何事も 夢まぼろしと 思い知る 身には憂いも 喜びもなし」

現代文に訳すなら、「死を前にした自分には全てのことが夢まぼろしのように思える。今となっては悲しみも喜びもない。」といったところでしょうか。征夷大将軍でありながら、管領や親族の専横を許し、京都は戦火で衰退し、我が子や実弟とは対立し、その息子も戦没した無力感に苛まれた姿が見えるようです。

足利義政が死を前にした時、彼の頭の中を去来したのはなんだったのでしょう。この足利義政の最後の言葉である辞世の句は、皆さんの心にどう響きましたか?

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