通貨スワップとは?

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通貨スワップとは?世界には様々な国がありますが、それぞれの国によって使用している通貨が異なります。

ある国で財政状況が悪化したり戦争などが起こったりすると、先行きの不安から為替レートが下がり、通貨の価値が下がってしまいます。そうなると通貨危機が起こって、対外的な信用を失い、さらに通貨の価値が暴落してしまうことになります。

現在は国同士のつながりが深くなっており、輸出入をしていない国はないといっても過言ではありません。そのため通貨価値が下がってしまうと、つながりの深い国々で混乱が起こり、国民の生活が脅かされることになってしまいます。そして、さらにその国に投資をしていた投資家が資金を引き揚げる騒ぎが起きてしまうなどの混乱が起き、貨幣価値がさらに下がってしまう可能性が予想できます。

このような通貨に伴う混乱を防ぐために作られたのが、通貨スワップです。

国家間の通貨スワップとは、異なる通貨を使用している国と国が結ぶ協定ですが、実際には国同士が結ぶのではなく、その国の中央銀行が結ぶ協定です。それぞれの国はある程度のまとまった外貨を準備していますが、ある国に通貨危機が起こったとき、その国の債権を担保にしたりその国の通貨の預かり入れすることの引き換えとして、外貨を一時的に貸し出す仕組みになっています。

通貨スワップが締結されると、通貨危機に陥っている国は、借り入れした外貨によって滞っていた貿易決済をしたり、為替介入をすることによって通貨や経済の安定を図ることができます。

日本では、日本の中央銀行である日本銀行が、アメリカやEU,イギリスやスイスなどと引き出し限度額が無制限の通貨スワップ協定を結んでいます。そして隣国である韓国とも以前、大韓民国の中央銀行である韓国銀行と通貨スワップを結んでいたことがありました。

日韓通貨スワップの特徴は、日本の通貨である円と韓国の通貨であるウォンを相互に融通するものですが、日本が通貨スワップを受ける可能性が低いということです。

通貨スワップを結ぶ国同士は、お互いを支え合うという特徴がありますが、韓国と結ぶ日韓通貨スワップの場合は日本が韓国から通貨スワップを受ける可能性が限りなく低いので、日本にはメリットが少ないという特徴があります。韓国に通貨スワップをした場合、資金が返還されないリスクもあります。

ただ日本と韓国は貿易が盛んなため、韓国経済や財政に問題が起こってしまうと日本側にも少なからず影響があります。そのため、日韓通貨スワップの特徴は韓国への支援や救済を目的として行われていましたが、現在は外交上の問題などから中断されています。