前回、アクセス数を把握することの重要性と集客につながらない無駄なアクセスを除外するポイントをお伝えしました。
前回記事:ホームページやブログでアクセス数を計測する時の4つの注意点
- 自分自身からアクセスをカウントしないようにする
- ホームページ制作会社など関係者からのアクセスをカウントしないようにする
- スパムによる大量アクセスをカウントしないようにする
- 海外からの無駄なアクセスをカウントしないようにする
今回は、具体的に上記の4点をアクセス解析ツールとして最も一般的な Google Analytics を使って集客につながらないアクセスを除外設定してみましょう。
まず、Google Analytics の最上部にある「アナリティクス設定」をクリックすると、このような画面になります。(画像をクリックすると拡大します)
そうしたら、左側にある「すべてのフィルタ」という部分をクリックしてください。
さらに赤い「フィルタを追加」ボタンを押します。
そうするとこのような画面になります。(画像をクリックすると拡大します)
- 「フィルタ名」に任意の名前(例えば自社のアクセスを除外する場合は「自社」のようにわかりやすい名前にすると良いでしょう)を記入
- 「フィルタ名の種類」は「定義済み」
- 「フィルタの種類を選択」の部分で「除外」
- 「参照元かリンク先を選択します」の部分は「IPアドレスからのトラフィック」
- 「式を選択します」の部分は「等しい」
と設定し「IPアドレス」の部分にまず自社のIPアドレスを入力してください。
なお、IPアドレスを知る方法ですが、
https://www.cman.jp/network/support/go_access.cgi
などにアクセスするとわかります。
最後に「ビューにフィルタを適用」の部分で「すべてのウェブサイトのデータ」を選び「追加」ボタンをクリックして、一番下の「保存」をクリックすると除外するIPアドレスを指定できます。
この方法で、自社やホームページ制作会社、場合によってはIT担当者の自宅など、頻繁にホームページやブログにアクセスするインターネット回線をIPアドレスによってカウントさせないようにすることができます。
次は海外からの無駄なアクセスや、スパムによる大量アクセスの除外の番です。
実はスパムによる大量アクセスはロシアなど海外からのアクセスだったりしますので、言語設定が日本語となっているアクセス以外を除外 することで一度の操作でまとめてブロックすることができます。
操作は IPアドレスの除外と途中までは一緒です。(画像をクリックすると拡大します)
- 「フィルタ名」に任意の名前(「国内」や「ja」など)を記入
- 「フィルタ名の種類」は「カスタム」を選び、「一致」をクリック
- 「フィルタフィールド」の部分は「言語設定」
- 「フィルタパターン」の部分は「ja」と小文字半角で入力します
ちなみに、この操作によって「ja」「ja-jp」(言語設定が日本語を意味しています)のみアクセスを計測することになります。これによって、言語設定が外国語となっているところからのアクセスは除外され、海外からの言語設定が日本語となっているアクセスはカウントされることになります。
最後に「ビューにフィルタを適用」の部分で「すべてのウェブサイトのデータ」を選び「追加」ボタンをクリックして、一番下の「保存」をクリックすると終了です。
こうすることで、ホームページやブログの無駄なアクセスを除外して、正確なアクセス数とアクセスのトレンドが把握でき、正しい対策が講じられるようになります。
Google Analytics の細かい数字まで見なくても、日々のアクセス数を追っていくだけで集客のリテラシーは変わってくると思います。設定自体は簡単ですので、御社でも一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。