4Pと4Cとは
今回は「4P」と「4C」について見てみましょう。
4Pとはジェローム・マッカーシーが提唱したフレームワークのことであり、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、販促(Promotion)の4つのPから取ったものとなります。
これらはマーケティングにおいて非常に重要なものであり、事業をしていく上で決して忘れてはならないものとなっています。
まず、最初に製品(Product)ですがこれが最も基本となる部分であり、何を売るのかどのようなものを売るのかという部分になります。
実際に形のある製品もそうですし、サービスと言ったものも含まれます。形のある製品だとしてもそれに付随するサービスも含めて製品となり、アフターサポートといったものも最初のPの部分となります。
次に、価格(Price)ですが価格が価格決定というのは経営戦略の上でも非常に重要なものとなり、どれだけ優れた製品であっても値付けを間違ってしまうと利益にならないばかりか赤字になってしまうということがあります。
しかし、適正価格というのは簡単に算出できるものではないので、価格決定は頭を悩ませるポイントになります。
流通(Place)を考えることもマーケティングにおいては忘れてはならないものとなり、どれだけ優れた製品を優れた価格で提供しようとしても、それを提供するためのルートがなければ消費者のもとに届くことはありません。
そのため、製品を考案し価格が決定したらそれをどのようにして顧客に届けるのかということを考える必要があります。
最後に、販促(Promotion)ですがどれだけ優れている製品やサービスであっても、それを知ってもらわなければ利用をしてもらうことはできません。
そこで、多くの人に知ってもらうために販促をする必要があるのですが、世間一般では「販促」の部分だけを取り上げてマーケティングと考えている人も少なくないものです。
それは誤解でありマーケティングというのは、4P全てが揃って初めて意味を成すものとなるので販促だけを考えても無意味な物となってしまいます。
そして、近年ではロバート・ローターボーンという学者が4Pに変わる概念として、4Cを提唱し顧客視点からみた、価値(Customer Value)、経費(Cost)、利便性(Convenience)、顧客とのコミュニケーション(Communication)が重要だとされるようになり、相手の立場にたって考えることが求められるようになってきています。
4Pと4Cはマーケティングにおいて重要なポイントとなるので必ず押さえておくべきです。