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教学相長(きょうがくあいちょうず)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「教学相長(きょうがくあいちょうず)」
という中国の古書「礼記」に由来する故事成語です。
「教うるは学ぶの半ば」とは
「教学相長(きょうがくあいちょうず)」とは、
「 人に教えることは、相手だけでなく自分にとっても学ぶことであり、知恵を発展させる」という意味です。
仕事をする際、部下に自分の持っている経験や知識を教えることがありますが、自分の知っていることを人に教えるのは自分にとってメリットがなく、気分が乗らないと思ったことはありませんか?
人に自分の知っていることを教えるのは、なかなか億劫なものです。しかし、教えることによって自分の未熟さを知り、学ぶことによって自分の短所を知る効果があると「教学相長」は説いています。
教えるということは、一方的な知識の伝授ではなく、新しい視点やあやふやな知識の再確認など双方向の知識の伝達という考えで臨むと前向きに進めていくことができそうです。
皆さんも経験や知識を自分の中にストックするだけにとどまらず、積極的に「人に教える」ことでより知識を深化させていってみませんか?