詰んだ朝日新聞
2017年は、朝日新聞が “スクープ” した森友学園・加計学園問題(通称:モリカケ)で明け暮れた一年でした。
国会でも予算編成そっちのけで審議され、連日新聞記事やワイドショーを賑わせてきた「モリカケ」も、結局、安倍総理や安倍夫人の関与を示す証拠は何も出ず、急速に話題性を失ってきています。
大半の国民は「まだやってるの?」といったところでしょう。
「モリカケ」について先頭で旗を振っていたのは、朝日新聞と民進党ですが、民進党は先の衆院選で4つに分裂(立憲民主党・希望の党・無所属の会・民進党)し、朝日新聞も一挙手一投足をネット民から監視される有様で、結論ありきで1年近く話題を引っ張ってきた代わりに失ったものは大きかったと言えるでしょう。
ここから先、「モリカケ」を放置するのも「モリカケ」でさらに追求するのも、得るものは何もなく支持だけを失う「進むも地獄 退くも地獄」の状態になってしまいました。
第四の権力(四権)が監視される番に
「 第四の権力(四権)」として行政・立法・司法を監視してきた報道機関の代表格 朝日新聞が今度はネットから「フェイクニュース」の発信源として監視されるようになってきているのは、ある意味皮肉ですが、自業自得とも言えます。
朝日新聞を含め、報道全体が権力を弄び、自分たちが正義であるかのように振舞うことで目が曇っていたということだと思います。
今回の「モリカケ」の一年間で、私自身もテレビを見なくなり、新聞を取るのを止めました。
私が知りたかった「事実」はテレビや新聞では得られなかったことがよくわかりました。自ら情報を収集し、自分の常識で判断するのが一番「事実」に近く、マスコミ報道がフェイクニュースとまではいかないにしても相当に恣意的なものに劣化していることに気付かせてくれた朝日新聞と民進党の “功績” は大きかったと言えるのかもしれません。
新聞という媒体の存在価値が薄れていく中で、一度失った信頼を再び得ることはないでしょうし、そういった意味で、朝日新聞の今後を考えると「朝日新聞は詰んだ」と言えそうです。