切磋琢磨(せっさたくま)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
切磋琢磨(せっさたくま)
という中国の古書「詩経」が出典の故事成語です。
「切磋琢磨(せっさたくま)」とは
「切磋琢磨(せっさたくま)」とは、
「仲間どうしが互いに励まし合って、共に向上すること」を指します。
では、出典となった「詩経」を見てみましょう。
切するが如く、磋するが如く、琢するが如く、磨するが如し。
これを現代文に訳してみると
骨や象牙や玉や石に切り磨くように、学問や修養に励む。
という意味になります。
ちなみに「切磋琢磨」という言葉は、論語でも取り上げられていますが、元々は「学問や徳を修得するために自ら励む」という意味で使われていました。
もちろん、現在でも「学問や徳を修得するために自ら励む」という意味で使われることもありますが、どちらかというと「仲間どうしが互いに励まし合って、共に向上する」意味合いで使われることが多くなっています。