烏合の衆(うごうのしゅう)

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烏合の衆(うごうのしゅう)

烏合の衆(うごうのしゅう)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

烏合の衆(うごうのしゅう)

という中国の有名な古書「後漢書」が出典の故事成語です。

「烏合の衆(うごうのしゅう)」とは

「烏合の衆(うごうのしゅう)」とは、
「規律も統制もない、役立たずな集団」のことです。

では、出典となった「後漢書」の一節を見てみましょう。

弇、按剣して曰く、
子輿は弊賊なり、卒に降虜と為らんのみ。
我れ長安に至り、国家の漁陽、上谷の兵馬の用を陳して與かり、還りて太原、代郡を出でて、反覆すること数十日、帰して突騎を発して以て烏合の衆を轔す、枯れたるを摧き腐りたるを折るが如きのみ。

とあり、現代文に訳すなら、

耿弇は刀の柄に手をかけて言った。
子輿という賊はすぐに敗れるだろうから、子輿に付き従っても捕虜になるだけである。私は長安に行き、漁陽と上谷の兵権を受けて太原と代郡を往復すれば、数十日で上谷に到着できる。その後、軽騎兵であの烏合の衆を攻撃すれば、その勢いは枯れ木を砕き、腐った木を折るが如く、破ることができる。

といった感じになります。

企業においては人は力ですが、あくまでそれは統制できていればこそです。数だけ多い「烏合の衆」と呼ばれないようにしたいものです。

 

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