ステルスマーケティング(ステマ)は逆効果-マクドナルドの事例

雑感コラム

ステルスマーケティング(ステマ)は逆効果-マクドナルドの事例今回はマクドナルドでステルスマーケティング(通称:ステマ)として話題になった事案について触れてみることにします。

ちなみにステルスマーケティングとは、「ステルス」+「マーケティング」の言葉の通り、消費者に気付かれないように宣伝することを指し、通称ステマと呼ばれています。

実は最近、マクドナルドの季節商品「三角チョコパイ」について以下の記事がネット上に掲載されました。

昨年夏に起きた期限切れ鶏肉混入問題や、今年になって全国で次々と発覚した異物混入事件など、ここのところあまり明るいニュースがなかったマクドナルドだが、11月17日から発売した「三角チョコパイ」が好評を博している。

三角チョコパイは、マクドナルドが秋から冬にかけて期間限定で提供しているサイドメニュー。2007年から販売が始まった三角チョコパイは、アーモンドの粒が入ったチョコクリームが、ココアを練り込んだパイ生地でくるまれており、値段は100円(税込)というお手軽価格になっている。

検索サイトで「三角チョコパイ」と入力すると、「発売日」「いつから」といった言葉が予測検索の候補に出現するほど人気のこの品。17日に発売されるや否や、ツイッターには、

「ついに三角チョコパイゲットした!!! これめっちゃ美味い!!!!」
「三角チョコパイ 美味しかった最高っすわ」
「三角チョコパイは激ウマ、コスパ超高い」
「三角チョコパイ鬼ウマ!これで100円なら毎日行きたいレベル!!」
「三角チョコパイ食べた… 昨日食べたけど 毎日食べれるわ(笑)」

と、これを激賞するコメントが相次いだ。また、

「年中無休で販売してくれればいいのに、、、」
「三角チョコパイばかうまっ 1年中あればいいのに!」
「期間限定ぢゃなくて ずっと発売してればいいのに」

など、通年販売を希望する声も続出している。マクドナルドといえば、前述の問題に加えてここ数年は「レジメニューの廃止」(2012年)、「60秒以内に提供キャンペーン」(2013年)、「全店完全禁煙」(2014年)など、何か新しい試みを行なうたびにネットで叩かれてきた。だが、美味しい商品の前には、バッシングの嵐も鳴りを潜めてしまったようだ。

この記事にはコメントが書き込めるのですが、この記事がステマと見なす書き込みがコメント欄に相次ぎ、記事の内容とコメント欄が真逆の事態になってしまい、さらに、この内容が2ちゃんねるなどに掲載され、一気にこの内容が拡散して事態を悪化させてしまいました。

第三者の立場で記事を見てみると、ステルスマーケティング(ステマ)をライター側が企図したかはわかりませんが、いささか売り込みの強さを感じる記事のテイストで昔からある “提灯記事” のようです。

商品やサービスを宣伝する時には、その特徴を目立たせる必要がある為、そもそも誇大広告と見られがちなのですが、特に過去で問題を引き起こした企業では露骨なマーケティングを行うと “炎上” を引き起こしがちです。
今回のマクドナルドの件では、「期限切れ鶏肉混入問題」や「異物混入」の記憶もまだ新しい時に、商品の特徴でなく、利用者の声を第三者のライターが記事にする という形で宣伝活動を行ってしまったことで、本来のマーケティングが “負のマーケティング” になってしまいました。

消費者から失った信頼は、あくまで 改善を行い、本業に地道に取り組んで時間を掛けて取り戻していくべき で、ステルスマーケティングなる作り物に頼るべきではないと強く思います。

 

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