実はIT業界はプロだけではなく、セミプロも、場合によってはアマチュアも入り乱れている業界です。
例えば、ホームページ制作などは、市販の作成ソフトやホームページ作成サービスを使えば、凝ったデザインは無理ですが定型のホームページはできる為、かなりプロ・セミプロ・アマチュアの垣根が曖昧な領域ですし、同じホームページ制作でもマーケティング要素の比重が高いランディングページの制作やSEO対策、リスティング広告運用といったWebマーケティングの分野になってくるとさすがにアマチュアは減りますが、セミプロはやはり存在します。
では、プロとセミプロ・アマチュアの違いは何でしょうか?
IT業界でもWebマーケティングにおけるプロとセミプロ・アマチュアの一番大きな違いは、経験値ではないかと思います。
まず第一に、過去の経験値から将来を過去の経験で予測できること、ここでプロとセミプロ・アマチュアで大きな開きがあります。
例えば、SEO対策の場合で考えてみましょう。ある日少し検索順位が落ちたとします。セミプロ・アマチュアだと何か最近やったことが検索順位に悪影響を及ぼしたのかもしれないと考え、最近更新した内容を元に戻したり削除したりします。プロなら過去の経験上、2~3週間の順位の低下は定期的に起こることを知っていますので、落ち着いて待ち、無駄な動きをしません。クライアント様に対して、セミプロ・アマチュアは必要以上に不安を与えるのに対してプロはそんなことはありません。
第二に、経験値の多寡からくる「引き出しの数」がプロとセミプロ・アマチュアでは違ってきます。
例えば、ある集客案件を依頼されたとして、ホームページ制作とSEO対策しか経験がなければそのご提案しか自信を持ってできません。しかし、経験が豊富であれば、SNSを使った提案やリスティング広告を使った提案、ブログを使った提案、あるいはそれらの複合など、商材・予算などお客様の状況に一番ベストな提案をすることが可能です。
では、どうやったらプロとセミプロ・アマチュアを見分けられるのでしょうか?
よく提案書や企画書に集客事例を乗せていますが、実はそういった集客事例は全く当てになりません。そんなデータは巷にあふれていますので、いくらでも転載することができます。
自社の状況をお話しして、その上でどんな手法を提案してくるかを見ていただくのが良いと思います。そして、一番納得する手法を提案してきた会社を選べば、セミプロやアマチュアに仕事を依頼する失敗を避けることができます。