最近、東証一部上場企業との契約をいくつか行いました。
当社自体は中小企業専門でインターネットを中心とした集客を提供していきたいと考えていますが、大企業と取引をしてみて感じたことを書いてみたいと思います。
今回、複数の大企業と契約を行なってみて感じたのは、主に以下の4点です。
- 対応する社員が若く人数も少ない(2名前後)
- 対応する社員が素直で話を傾聴する姿勢が強い
- プレゼンから業務発注までがスピーディー
- 業務上のやりとりもスピーディー
普通に考えると、会社の規模が大きい大企業は意思決定が遅く、中小企業は意思決定が速いと思われがちですが、現実は全く逆のようです。
例えば、案件について始めるかどうかを決める際、大企業は数日で決まりますが、中小企業は2週間くらい、場合によっては2〜3ヶ月かかる場合もあったりします。
案件を始めるまでにこれだけ差があるわけですが、実際に始めた後も同様で、業務のやりとりが繰り返す毎にスピードの差はどんどんと開いて行く一方です。
では、なぜ中小企業が大企業にスピードで負けてしまうのでしょう?
身軽なはずの中小企業が大企業にスピードで劣ってしまう理由は、中小企業の場合「決済権限の明確化がされていない」ことが多いところにあるように思います。
日頃、中小企業を相手に仕事をしていると、誰が意思決定を下しているのか、担当者なのか、管理職なのか、役員なのか、社長なのか、がわからない、あるいはその時々でコロコロ変わることも多かったりします。
また、小さな案件大きな案件を問わず、何でもかんでも社長確認が必要だったり、関係しそうな人を全て担当にしてしまって収拾がつかなくなってしまったりするのは、決済権限の基準をしっかり決めて担当者に権限を委譲することで回避することが可能です。
様々な案件に対し迅速に対処していくには、比較的小規模&小額な案件は、できるだけ少ない人数(2人がベスト)に業務を任せ、社長や役員が頭を突っ込まないことが重要なポイントだと思います。
もし、御社が業務のスピード感についてお悩みであれば、一度、決済権限について見直してみてはいかがでしょうか?