北条氏政 最後の言葉〜辞世の句

辞世の句 最後の言葉 偉人辞世の句

北条氏政 最後の言葉〜辞世の句「辞世の句」とは、人が死の間際に詠む漢詩・和歌・俳句などのことです。自分の人生を振り返り、この世に最後に残す言葉として、様々な教訓を私たちに与えてくれるといって良いでしょう。

古来より数えきれない辞世の句が残されてきましたが、今回は、北条氏政の最後の言葉として北条氏政の辞世の句を紹介してみることにします。

北条氏政の最後

北条氏政は相模国の戦国大名で、北条早雲が興した後北条氏の4代目の当主になります。北条氏の最大版図を築いたものの、豊臣秀吉に臣従しなかったことから小田原征伐を招き、数ヶ月間籠城したものの降伏して、1590年8月10日(天正18年7月11日)切腹して果てました。享年は52歳前後だったと言われています。

そんな北条氏政の辞世の句と言われているのが以下の句です。

北条氏政 辞世の句

「我身今 消ゆとやいかに おもふへき 空よりきたり 空に帰れば」

「雨雲の おほえる月も 胸の霧も はらいにけりな 秋の夕風」

現代文に訳すなら、
一句目は「私の身は今消えてしまうがどう思うべきなのだろう。何もない状態から生まれ、何もない状態に帰る、そういうことなのだろう。」
二句目は「雨雲に覆われた月も、胸中に立ち込める霧も、秋の夕方の風のように払われ、この世に思い残すことは何もない。」といったところでしょうか。

北条氏政が死を前にした時、彼の頭の中を去来したのはなんだったのでしょう。この北条氏政の最後の言葉である辞世の句は、皆さんの心にどう響きましたか?

偉人の最後の言葉を見てみよう・・・

偉人の「辞世の句」を見てみる