按図索駿(あんずさくしゅん)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、偉人たちの行動や名言を「故事成語」として伝えてきました。
その中から、時を超えて現代においても、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「按図索駿(あんずさくしゅん)」
という中国の古書「漢書」から伝わる故事成語です。
「按図索駿」とは
「按図索駿」とは、
生きた実物の馬を知らないで、絵や書物による知識に頼って駿馬を探し求めるように「実際の役に立たない知識や行動のこと」を指します。
「按図索駿」の類義語としては「机上の空論」があります。
私自身、Webマーケターという職業柄、集客をお考えの方々とお話ししますが、目の前で起きていることを信じようとせず、誰から聞いたかわからない都市伝説のような話を信じ込んでいる方を時折見かけます。
いろんな人から聞いた情報を鵜呑みにして混乱していたり、やってみずして物事の良し悪しを決めつける「頭でっかち」な人が多いようです。
例えば、ネット集客などは自分で実際にやってみないとわからないことはいくらでもあります。にもかかわらず、誰が言ったかもわからず、正しいかもわからないような情報を元に判断していては、成功はおぼつかないでしょう。
自分の耳や目で確かめたものを仮定を立てて実践し、体感していくことこそ生きた情報と言えます。
SNSやメディアから玉石混交の情報が飛び交っている現代において、人づての情報は常に正しいとは限りません。あやふやな情報を拡散している場合もあれば、恣意的なベクトルが掛かっている場合もあるのです。
誤った情報からは正しい行動は生まれません。自らが体感し、誤った情報に振り回されないようにしたいものです。