歴史から学ぶ

ランチェスターの法則の弱者の五大戦略の第一に挙げられるのが「局地戦」ですが、弱者はビジネスの領域を限定して力を分散させてはなりません。

官渡の戦い 袁紹軍の敗因 官渡の戦いは、西暦200年の三国時代に起こった圧倒的な大軍を抱える袁紹軍とそれに挑む曹操軍との間の戦いです。 官渡の戦いでは、兵力的に劣っていた曹操軍が袁紹軍を破り、河北の雄であった袁紹は、以降天下を臨むことが二度...

官渡の戦いは、中国の三国志の時代、曹操軍と袁紹軍が戦った戦いです。この戦では兵力的に劣勢の曹操軍が勝利しましたが、曹操軍の勝因は、相手の弱点を見極め、その弱点を攻略した点にあります。

ランチェスター戦略には第一法則と第二法則が存在し、第二法則が強者の戦略です。強者のとるべき戦略としては、ランチェスターの第二法則の中で広域戦や遠隔戦、確率戦、誘導戦などがあります。

今回は孫子にある「善く戦う者は､勝ち易きに勝つ者なり」という言葉を見てみることにしましょう。「孫子」とは、二千数百年前の弱肉強食の時代に生きた孫武が書いた兵法書です。

今回は「ランチェスターの弱者の戦略」について見てみましょう。弱者の戦略の基本は、差別化であり、競争優位な点に着目し実行するところにあるとされています。

奉天会戦は、日露戦争における最後の会戦で中国の奉天（現在の瀋陽）を舞台に1905年3月1日から3月10日にかけて行われました。今回は、奉天会戦でのロシア軍の敗因について考えてみましょう。

奉天会戦は日露戦争における最後であり最大の会戦です。日本軍（24万人）・ロシア軍（36万人）、双方合わせて60万人に及ぶ将兵が激闘を繰り広げたこの会戦での日本軍の勝因とは何だったのでしょうか。

ランチェスターの第二法則ですが、「強者の法則」とも呼ばれます。別名「集中効果の法則」とも言われており、１人で複数の相手と対峙するような場合に使われ、空の戦いなど近代的な戦いで使われる戦闘モデルです。

ランチェスターの第一法則とは一騎打ちの法則とも呼ばれるものであり、最も単純な戦闘を指すものです。例えば、全く同じ能力を持った兵士がいたとして10人と20人が戦えば20人のほうが勝つという法則です。