お客様と会話をしていると、Facebook広告の有効性についてよく聞かれます。
Facebookには利用する人の年齢・性別・学歴を含めた属性が登録されているので、それらの属性を利用したFacebook広告を使って集客してみたいということなのでしょう。また、Facebook広告は、少額の予算から広告が始められるイメージがあるので、その観点からもFacebook広告を一度試してみたいと思っている方も多いように思います。
マーケティング的にも、自社の商品やサービスに合致したターゲットに絞り込むことで効率よく販売したい、という考えは理にかなっていますので、本来は積極的にFacebook広告をお勧めしたいところですが・・・。
消費者の属性によりターゲットが絞り込め、少額から広告を始められる夢のように見えるFacebook広告ですが、実は気軽に始めてもほとんどの方がリピートしないで止めてしまいます。端的にいうと、Facebook広告が集客につながらないからですが、今回は「Facebook広告が集客できない理由」について説明してみたいと思います。
まず、Facebook広告を始める際、圧倒的に多いのが、Facebook広告から外部サイト(例えば、ホームページやランディングページ)へ誘導するケースですが、ここに一つ大きな問題があります。
一見するとFacebookとホームページはインターネット同士で親和性が高そうに感じますが、FacebookはSNSですので、Facebookの利用者とホームページなどのサイト利用者では利用目的が異なってきます。Facebookの利用者はSNSとして使っているので、メディアサイトなどの一部情報系サイトを除き、一般的なサイトには興味を持っていない場合がほとんどです。
つまり、Facebookとホームページやランディングページとの親和性に問題があるわけで、Facebook広告は一定度クリックはされるものの直帰率が高く、ほとんど飛び先のサイト内容を見てもらえない(その結果、コンバージョンしない)ということが起こります。
では、Facebook広告は全く効果がないのかといえば、条件が揃えばそれなりの効果が期待できます。Facebook広告をうまく使うとすれば、
- メディアサイトなどの情報系サイトの記事をFacebook広告より多くの人に届ける
- Facebook上のイベントへFacebook広告で集客する
- Facebookページのいいね!をFacebook広告で集める
といったところでしょうか。
Facebookイベントへの集客以外は、間接的な集客になるため、Facebook広告は高度かつ時間を要する集客手法といって良いでしょう。
いずれにしても、集客初心者が気軽に手を出せるものではありませんので注意が必要です。