Jアラートとは？

Jアラートとは

Jアラートとは、正式には全国瞬時警報システムと呼ばれ、国民がすぐに対処しなければならないような事態が発生した際に、国が直接、国民に伝えるために利用されるシステムです。

Jアラートにより、緊急事態がどのように国民に伝えられるかですが、人工衛星や市町村の防災無線、有線放送電話が利用されます。例えば、自分が住んでいる市区町村の屋外スピーカーが自動的に起動することで放送が開始されたり、携帯電話やスマホのエリアメール、緊急メールなどが配信されることで、Jアラートの通報を受け取ることになります。

ちなみに、携帯電話、スマホに関しては、2014年4月からは自動的にこの通知が受けられるような設定がされていますが、機種によっては自動的に通知されないものもあるので、その際はアプリなどを利用すると受け取ることができるようになります。

では、このJアラートが通知される状況として、どのような場合が挙げられるかと言うと、一つは大規模災害時です。特に日本は地震大国であり、いつ、どこで大規模地震が起きても不思議ではないと言われています。そして海に囲まれている以上、それによって発生する津波被害と言うものに関しても留意しておくことが求められます。よって大規模地震が発生した際、そしてそれにより大きな津波の発生が予想される場合には、身の安全を図ると共に速やかな避難を求めるために、Jアラートが利用されることがあります。

地震以外の災害では緊急火山の情報、指定河川の洪水予測情報などに使用されることもあります。

そしてもう一つが、国家の安全を脅かすような事態に際してです。たとえば弾道ミサイルが発射されたとか、ゲリラや特殊部隊による攻撃が開始された、またその可能性が極めて強く疑われるような事態が発生したと言う場合も、これに該当します。更に航空攻撃情報、緊急対処事態に該当する事例が予想されるような大規模テロ情報に関しても、Jアラートが使用されることがあります。

実際にJアラートが流される際には、まず一部の状況を除き、まず警報音からスタートします。その後、何が起きたのかを音声で知らせると言うのが一般的な内容です。

Jアラートは、できれば限り鳴り響かないのが望ましいシステムです。ただ先にも述べたとおり、日本は自然災害に見舞われやすい国です。そして世界情勢は混迷を極めており、いつ、どこで、戦闘やテロが起きても決して不思議ではない時代に突入しています。だからこそJアラートが鳴った際には適切な行動がとれるように、常日頃から周囲の人と話しあっておくことようにしましょう。